従来の常識を壊した大迫選手のシューズ

大迫傑(おおさこすぐる)選手は、ナイキのランニングシューズ「ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」を履き、2018年10月7日に行われたシカゴマラソンに挑み、その結果、2時間5分50秒の日本新記録で3位に入りました。

日本人選手として初の2時間5分台で日本新記録を更新したことは、マラソンだけでなく日本中が話題となった話です。

なぜかというと、今年2月に設楽悠太・選手が記録した2時間6分11秒を21秒上回り、日本新記録を更新したことで、日本実業団陸上連合(実陸連)から報奨金1億円が贈られたからです。

その金額にメディアが飛びつき、正月前後のバラエティ番組やニュースに引っ張りだこでした。

そんな大迫選手ですが、その話題は大迫選手が履いていたNIKE(ナイキ)のランニングシューズに焦点が集まりかした。

モデル名は、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」(NIKE ZOOM VAPOR FLY 4% FLY KNIT)。

大迫選手の名が知られ、履いていたシューズのことが評判になった当時は、売り切れ続出で、なかなか手に入らなかったようです。
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「ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」の特徴は、今まで常識とされていた「軽くて薄い」という固定観念を壊した厚底シューズで、今までのランニングシューズと比べるとかなり厚底です。

このシューズは、地球最速のシューズと呼ばれた「ズーム ヴェイパーフライ 4%」をフライニット素材に改良し、9月に発売されたばかりのランニングシューズです。

シカゴマラソンでは、大迫選手のほかにも、優勝したモハメド・ファラーを含んだ上位5選手全員が「ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」を履いており、
その中には先月開催された「ベルリンマラソン」で世界記録を更新したエリウド・キプチョゲ選手もおり、このシューズを履いて走っていました。

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最高の環境で世界新記録!ナイキのBreaking2

ナイキのサポートで開催されたBreaking2のマラソンでは、2時間00分25秒で走ったケニアのエリウド・キプチョゲ選手が、カーボンプレートを内蔵した、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」を履いていました。

エリウド・キプチョゲ選手は、2016年のリオデジャネイロオリンピックオリンピック金メダリストです。

Breaking2で、2:00:25 のタイムで走ったときの「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」からさらにさらに改良したのが、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」という厚底シューズです。
この厚底シューズは、ランニング効率を平均4%向上させてくれるという優れもので、レースで最高のパフォーマンスを出したい全てのランナーのために設計されています。

ちなみに、Breaking2とは、ナイキがマラソンで2時間の壁を破る事を目標としている、別名「サブ2プロジェクト」とも呼ばれる壮大なプロジェクトのことです。

この時のBreaking2は、2017年5月6日、イタリアのモンツァで、ナイキのサポートにより行なわれましたが、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が、42.195kmの距離を2時間00分25秒で走り終え、その記録は2014年のベルリンマラソンでデニス・キメット選手が出した、世界記録の2時間02分57秒を、2分32秒も上回りました。

このBreaking2のコースは、マラソン競技においては特殊なコースといえるイタリアのF1サーキットで行われ、特に、気象条件の良い日と良い時間帯に行なう為に、開催日やその時間帯を意図的に選んだ事実があります。
多数のペースメーカーの参加ならびに給水などのサポート体制など、Breaking2に挑戦した3人のランナーにはとても有利な諸条件が多数含まれている事から、この2時間00分25秒の記録は、非公認記録となったようです。

ヴェイパーフライ 4% フライニットの耐用距離とは?

一般のマラソンシューズの耐用距離は1000kmで、だいたいフルマラソンを約23回走った距離に相当します。

では、「ヴェイパーフライ 4% フライニット」の耐用距離は何kmくらいなのでしょう?

その距離、なんと160km

ナイキズームヴェイパーフライ4%フライニットの耐用距離は、「160km」なので、フルマラソンを約4回走ればその寿命が終わってしまうほどの距離しか走れないようです。

強い反発力を得るため可能な限りの軽量化(25.0cmで約170g)に特化したことにより、シューズの底の摩耗や痛みの発生が早いようで、それだけ走りに特化したシューズなのでしょう。
このことからも、ヴェイパーフライ 4% フライニットは普段のトレーニングではなく、マラソンの本大会で記録を出すためのシューズと考えるべきでしょうね。
毎日10kmをランニングだけをする私のような人には、あまり必要ではなさそうです。

もしも購入する場合ですが、1番注意しなければいけないことは、シューズのサイズです。
しっかりフィットするシューズのため小さめにできているようで、通販で購入する際には、普段履いているシューズより0.5cm小さいサイズを注文したほうがよいです。
そして、このシューズは返品ができないためサイズ違いだけは気をつけたほうが良さそうです。