蚊と聞いただけで手足がかゆくなるのは私だけでしょうか?
庭師の仕事をしている私にとって蚊は常につきまとう天敵なので蚊と聞くとアレルギー反応をおこしているようです。

これも職業病なのかもね!

意外と知らない蚊の生態

蚊は季節によって違いがありますが孵化から成虫になるまでの期間は10日~15日です。

蚊が成虫になるまでには、次のような過程を経て成虫になります。

「卵(2~3日)」→「ボウフラ(7~10日)」→「サナギ(3日)」→「蚊(1~2ヶ月)」
3.26-5

このようなサイクルで蚊は一生を送るようですが、蚊がサナギになるのは意外じゃなかったですか?
今までは「ボウフラ」→「蚊」になるものだと思っていましたので、実は私も「サナギ」になることは全く知りませんでした。

蚊は人間や家畜の血を吸いお腹がいっぱいになると、水があるところを探しに行きそこに卵を産みます。
ボウフラは7~10日するとサナギになります。頭が大きなボウフラがいるなぁと思ったらそれがサナギです。サナギになって3日後蚊は成虫となりますが、蚊の寿命は1~2ヶ月とセミの7日に比べると長いですよね。半年~1年生きる蚊の種類もいるといいます。

メスは交尾後から3日くらいに1度、人や家畜の血を吸うようになります。オスは交尾後に死んでしまいます。ちなみに血を吸うのはメスの蚊だけです。これも意外だったのではないでしょうか。

ボウフラはメダカが大好物なのでメダカがボウフラを食べてくれれば、蚊の発生を抑えてくれるかもしれません。

蚊のいやな音の正体は何?

蚊が飛ぶときに「プーン」という、いつまでも耳に残るなんとも言い難い嫌なな音を発生しますがあの音の正体は何だと思いますか?蚊が鳴く声なのでしょうか?

実はあの音は、蚊が飛ぶときに出る羽の音のようでメスもオスも発生しているんです。

オスとメスでは周波数が違っているので、暗い場所で飛び回る蚊にとって羽の音は交尾する相手を探しだすのには欠かせない音のようです。

蚊の寿命はどれくらいか

蚊の寿命は季節によっても違いますが、一番暑い盛夏の頃だと2~3週間くらいのようで、その間に人や動物を探し出し2、3日おきに3回ほど血を吸いその都度卵を産みます。

卵を産み終わるとすぐにまた血を求めて人を探しにさまよい出す、というサイクルを3回ほど繰り返すと息絶えるようです。

走っても走ってもついてくる妙にしつこい蚊がいますがそれは卵を産んだ後の食欲旺盛な蚊のようですね。やっと出会えた人間というご馳走を逃したくないという執念でどこまでも追いかけてくるみたいです。蚊の吸血意欲というのは強くておそろしいです。

蚊は人間などの血を吸うことで生きていると思われがちですがそれはどうも違うようです。蚊のメスは自分の栄養のために血を吸うのではなく卵を作るためだけに血を吸うんです。自分が生きるために摂る栄養というのは、果物の汁や花の蜜や樹液などから血とは別に摂取します。意外とヘルシーなんです。

100種類以上もいると言われている中で人を刺すのは決まっっていて、シマシマ模様の「ヒトスジシマカ(やぶ蚊)」と赤みがかった「アカイエカ」とのメスの蚊だけのようです。
3.26-7 3.26-8

特に産卵期はタンパク質が必要になるので人の血を吸うようです。蚊にさされてかゆくなるのは、皮膚でアレルギー反応を起こすためらしいです。人間の血液は外で固まる性質がありますが、蚊が唾液をだして固まるのを防いでいます。その唾液にたいして、アレルギー反応を起こしてかゆくなるんですね。

蚊がひきおこす恐ろしい病気

蚊が血を吸うことで引き起こされる恐ろしい病気には次のようなものがあります。

日本脳炎

「日本脳炎」という病名は日本で最初に発見されたのでそのようにつけられました。

感染経路は、コガタアカイエカにウイルスが豚の血を吸うことでウイルスがブタなどの動物体内で増殖し、その豚の血を蚊が吸った後に人の血を吸ってしまうと人が感染してしまいます。

「日本脳炎」の症状は、感染すると発熱・頭痛・吐き気・意識障害・痙攣など脳や脊髄などの中枢神経がおかされ 30%も致死率があるようです。回復したとしても脳に障害が残る重い病気で、体力的に弱い老人や若年層や幼児に多く発症するようです。家畜と密接な生活をしている東アジアや南アジアにかけて広く分布する病気で、日本では豚などの動物に接する機会の多い一部の人が発症します。

マラリア

マラリアの病原体はマラリア原虫によるものです。
マラリアには熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアの4種があります。熱帯や亜熱帯地域で流行している病気で、日本国内では発症する人はほぼいません。しかし旅行やボランティア活動等で現地に出向いた方が感染してしまう例があり毎年100程度いるようです。

マラリアの感染経路は、マラリアに感染した人の血を吸った蚊が感染していない人の血を吸うことで感染します。

マラリアの症状は、感染すると発熱や嘔吐・頭痛・筋肉痛などが起こります。
特に熱帯熱マラリアは早期に適切な対応をしないと短期間のうちに重症化し死亡することもあるようです。少数ですが死亡例もあります。

西ナイル熱

西ナイル熱は、ウエストナイルウイルスによる感染症の一種で、1937年にウガンダの西ナイル地方で最初に発見されました。1999年以降にアメリカで流行したことにより日本でも上陸が心配されている病気です。

西ナイル熱の感染経路は、西ナイル熱に感染した鳥の血を吸った蚊が人の血を吸うことで感染します。

西ナイル熱の症状は、感染すると発熱や頭痛、筋肉痛などが起こります。

デング熱

デング熱はデングウイルスが原因の感染症で、ネッタイシマカとヒトスジシマカが主な媒介蚊で熱帯病の一つです。東南アジアで多く発症していた病気なのですが現在では媒介する蚊の生息域が広がったことでハワイでも感染者が見つかっています。

デング熱の感染経路は、デング熱に感染した人の血を吸った蚊が、感染していない人の血を吸うことで感染します。

デング熱の症状は、感染すると発熱・頭痛・全身の倦怠感・関節痛・発疹などが起こります。

2014年に代々木公園でおこったデング熱が記憶に新しいですが、蚊に刺されて体調がおかしいなと感じたら、万が一もありますから医師に相談してみることが大事です。

蚊に刺されていても気がつかない

蚊に刺されたら無神経な人でない限りそれに気づいてかきたくなりますよね。でもお年寄りでまさに今蚊が血を吸っていても感じない人がいるみたいです。これがもしも病原体を持っている蚊だったら恐ろしいことになるので気を付けないといけません。
SONY DSC

子供の場合でも蚊が皮膚に止まって血を吸っていても気づかない子もいます。蚊が血を吸い終わって皮膚が赤く膨れ上がってからやっとそれに気づいて大騒ぎしてかき始めるくらいです。かきすぎて皮膚炎やとびひになってしまう場合がありますのでできるだけかくことは避けるようにしなければいけません。

蚊に刺されたらどうしたらいい?

蚊にさされたらどうやってかゆみをおさえたらよいのでしょう。

3.26-10普通はムヒなどの薬をつけて様子を見ると思います。かゆみ止めをつける以外では、水で刺されたところを洗い流すのもよいでしょう。

そのほかにも絆創膏を貼ったり、弱アルカリ性の石鹸で洗ったり、温めたり、冷やしたり、塩で揉んだりがあるようです。

刺激を感じるのには優先順位があって、例えば「保冷剤」を使った場合にも

1.痛い→2.熱い→3.冷たい→→→「かゆい」

というような感じで順位がつけられていて「保冷剤」などの冷たいものは「かゆい」刺激よりも感度が上のようです。このような理由からも保冷剤を使って冷やす方法は一時的には効果がありそうです。

その他にも蚊に刺された時の対策として少し紹介しておきますね。

熱湯で対策

洗面器などを用意して蚊に刺された部分を40~50度のお湯に浸すだけです。
15秒ほど熱湯に耐えればかゆみはおさまるようです。

なんで熱湯を使うのかというと、
蚊に刺されると皮膚の血流は急激に高くなりますが、熱湯を患部につけると一時的に血流の流れが下がりかゆみが引きます。そして蚊の唾液の酵素は熱に弱いタンパク質でできているので 40~50℃で温めるとかゆみの作用を失うのです。効果は 1時間ほど続きその効果が切れるころにはかゆみも引いていると思います。

この方法にはデメリットもありまして、お湯がない環境では使えないのです。その理由は膨れてかゆみが始まってからでは効かないので、刺されたら即効でお湯につかなければいけないのです。

セロハンテープで対策

かゆいところにセロハンテープをちょっと強めに貼ったまま放置しておくだけでかゆみはなくなり、セロハンテープをが貼っている間はずっとかゆみがおさまっています。

なんでセロハンテープを貼っただけでかゆみがなくなるのかというと、
それは熱湯の時と同じ原理で、セロハンテープを貼ったところの皮膚内の血管が圧迫されると、血液の流れがおさえられて遅くなるのでかゆみがなくなります。

この方法が一番簡単ですが、これもセロハンテープがない環境では使えません。

蚊に刺されても塩でかゆみが緩和できる

蚊に刺された後のかゆみはいつまでもかゆくていらだちませんか?
かくと一時は気持ちが良いのですがかき続けると傷ができたり痕が残ったり血が浮き出たり最悪はトビヒしたりと大変です。しかし蚊に刺されたとしてもかゆみが緩和できる方法があります。

それはどんな方法かというと、患部に食塩か天然塩や海水を塗ることでかゆみは和らぎます。

これは、蚊が皮膚に針を刺す時に血液を凝固しにくくする液を口から血管に注入しますが、その液がかゆくなる原因です。その液は弱酸性であることが分かっているので、弱アルカリ性の物体であれば中和することができかゆみが治まるのです。弱アルカリ性のものであれば何でもよいようですが、まさに塩が弱アルカリ性なのです。

食塩や海水はアルカリ性ですが、食塩を水に溶かしたものは化学変化により中性になるので水に溶かさないで直接患部に塩を塗ってください。海水が用意できれば海水をかけると良いです。